現在、干物を語るのに、"天日干しか、機械干しか"ということは無視できないたいへん大事なことです。さて、実際どちらが旨いのかといえば、はっきり言って干物の旨味に太陽の光は関係なく、要は風だと店主は考えます。

魚の油には、酸化しやすい高度不飽和脂肪酸が多く含まれています。強い太陽の光は酸化を招きやすく、かえって負の要素だと考えています。

当店では、除湿機をかけながら、冷風を送ることで魚の酸化を抑え、また旨味を増すためにセラミック加工した乾燥室で干物を仕上げています。

天日、機械いずれにせよ、干物は乾燥させることにより、生魚にはない特有の旨味を醸し出しますが、旨味成分はさらに塩によって相乗効果をもたらし、より旨さを発揮します。

保存食として始まった干物には現在、冷蔵冷凍技術が発達したおかげで、いつでもどこでもそのおいしさがご賞味いただけるようになりました。

店主のこだわり干物をぜひともご理解いただけますようお願い申しあげます。
江戸時代の干物のつくり方
↑江戸時代は塩蔵風乾製法でした。蔀関月画『日本山海名産図会』より
現在の当店こだわり製法
@漁師さんが水揚げしています Aセリ場に魚が並んでいます Bセリで魚を買い付けます C魚を手作業で開いています
D開いた魚を塩水に浸けます E魚をセイロに並べます Fセイロを台車にさします G冷風乾燥機で乾かします
H冷風乾燥機です Iセラミック板を施しています J包装して出来上がりです
昭和30年代に機械乾燥が登場し、かつては温風乾燥だったものが現在は衛生面や味、魚の鮮度維持を考慮して冷風乾燥となっています。
当店では、さらに味覚を追求し遠赤効果が得られるセラミック板を室内に施すことで炭火で焼いた味を味わえる干物を作っています。